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投資を知る

出典:かめさん流スローな投資術(東洋経済新報社)

出典:かめさん流スローな投資術(東洋経済新報社)

ポートフォリオの考え方

まず必ず実践してほしいのが、お金を生活資金、長期資金、”夢”資金に分けること。”夢”資金の範囲内でリスクと上手に付き合い、ミドルリターンを狙うのが、かめさん流投資術です。
第1のカギは長期投資。デイトレーダーさんのように四六時中パソコンとにらめっこするわけではなく、せいぜい1カ月ないし半年に1回価格をチェックするくらい。お金が必要な時に儲かっている商品を売るだけです。個人投資家は、毎年結果が求められる機関投資家とは違います。目先の運用成績に一喜一憂せず、「世の中の仕組みがわかると楽しいな。ついでに儲かればラッキー!」くらいのつもりで、「のんびり、ゆっくり行こう、最後にかめが勝つ」長期投資に徹していれば、結果がついてくると思いますよ。
第2のカギは分散投資です。それぞれが別の値動きをしやすい資産を組み合わせて、1つの資産運用がうまくいかなくても他の資産でカバーし、資産運用全体の波=リスクを小さくするわけです。これをかめさんは「江戸の敵を長崎で討つ」と説明しています。
第3のカギはリスクプレミアムです。リスクプレミアムとは、リスクに対して支払われる収益のこと。リスクが大きい商品は、その分高いリターンが期待できなければ買おうと思いませんよね。リスクが小さい銀行預金や国債の利回りに比べて上乗せされた分の利回り、それがリスクプレミアムです。
ちなみにかめさん流投資術は、FX取引(外国為替証拠金取引)のようなゼロサムゲームではありません。ゼロサムゲームとは、参加者全員の勝ち負け合計がゼロとなり、手数料やテラ銭を差し引くとマイナスサムになるギャンブルです。麻雀が典型ですね。ゼロサムゲームと違って、かめさんがおすすめしている株やREITへの投資では、参加者全員が勝つ可能性があります。プラスサムの世界なんですね。みんなが投資をして、必要とするところに資金が回り、企業の業績が良くなり、その結果日本経済全体がハッピーになれば、みんなハッピーです。つまり、リスクテイクした見返りとして参加者全員が”挑戦者へのご褒美”をもらえるのです。これがリスクプレミアムの魅力なんですね。

さて、具体的に何に投資するか、です。かめさんは日本株式、REIT、金に3分の1ずつ投資する、いわゆる三分法で成功しましたが、これをそのまますすめるつもりはありません。というのも、リスクは常に変化しており、たとえば現在、金の価格は10年前の約3倍になっているからです。今かめさんが一から投資を始めるなら、投資可能額を日本株ETFとREITに50%ずつ配分し、そこから予想される配当・分配金の範囲内で純金積立を始めると思います。
それでは、おすすめの商品を具体的にご紹介しましょう。


亀谷保孝著『かめさん流スローな投資術』(東洋経済新報社)
亀谷保孝(かめや・やすたか)
1957年秋田市生まれ。1980年早稲田大学法学部卒業後、秋田銀行入行。有価証券マネージャー、外為カスタマーズディーラー、融資、貿易業務などに従事。2000年秋田銀行を依頼退職、不動産賃貸業を営む傍ら、個人投資家として長期分散投資で成果をあげる(11年7カ月間の運用実績・年利回り8.69%、2010年4月末現在)。
2004年経営学修士を取得(明治学院大学大学院)、2006年経済学修士を取得(明海大学大学院)。2008年株式会社かめや投資顧問(現・かめや投資経済研究所)代表取締役。その他、株式会社エフピー研究所主催ファイナンシャルプランナー継続教育セミナー講師などを務める。日本経営教育学会正会員。

ブログ“かめさんのつれづれなるまMONEY”
http://kamesan-investment.blogdehp.ne.jp/

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