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職場でより女性が活躍することの重要性 ~クリストフ・デュシャテリエ(アデコアジアパシフィックCEO)

女性管理職率が極端に低い日本

日本の一般的なワークスタイルは、女性の活躍を妨げている──。この事実は、女性のリーダーや管理職の少なさという日本の現状を説明する理由にもなる。

私が管轄しているアデコのアジア・パシフィック地域を見てみると、シンガポールでは管理職の8割が女性である。ほかにも、タイ、オーストラリア、ニュージーランドといった国々で女性管理職の割合が多い。

一方で、韓国、そして日本では、女性管理職の割合が他地域と比較すると低いが、これは、今後は改善するとみている。

女性が働きやすい仕組みを作ることはもちろん、「女性管理職を増やす」という目標を明確に掲げることは、女性が働きやすい環境の実現につながるのではないか。そしてそれによって、企業の業績や生産性の向上に繋がるのではないかと、感じることも経験してきた。

まずは変革すること、結果は必ず現れる

現在アデコジャパンでは、より多くの女性リーダーを登用することに重点を置いており、CFO(最高財務責任者)とCHRO(最高人事責任者)は女性である。女性管理職の割合はまだ低いため、今後さらに増やしていかなければならない。

改善に向けた施策としては、フルフレックス制度を導入したり、モバイルワークができる仕組みを提供したりすることで、育児中の社員が時間や場所に捉われずに働ける環境を整えている。ほかにも、私たちのグローバルパートナーであるロレアル社が実施しているシングルマザーへの就職支援プログラムにも、当社は協力会社として参加している。一人で子育てをしている女性に研修メニューを提供することで、キャリアアップを支援し、アデコへの採用を含めた就職支援を行うといった活動である。

フランスでもかつては「子育ては女性が行うもの」という風潮が根強くあった。第二次大戦後になって、出産と育児支援の政策が本格化したが、出生率はなかなか向上しなかった。しかし、90年代には持ち直している。女性が働きやすい環境を整えることは、働く人すべての人の働きやすさを保障し生産性が向上することに他ならない。時間はかかるかもしれないが、その結果は必ず現れる。


【執筆者プロフィール】
1962年、フランス生まれ。88年、パリ・ソルボンヌ大学卒業。2010年にアデコフランスに入社後、アジアへ移転し、地域の先頭に立ちリードしてきた。現在、家族とともに日本で暮らし、日本文化と日本食を楽しんでいる。

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