ホーム / Business / 企業 / 地域力を生み出す仕事のメソッド デザインの力で地域に新たな魅力・活力を生み出す
地域力を生み出す仕事のメソッド  デザインの力で地域に新たな魅力・活力を生み出す

地域力を生み出す仕事のメソッド デザインの力で地域に新たな魅力・活力を生み出す

03 世界へ向けて販売
東京の下町から世界へ発信する
ファクトリーブランド

創業100年を超える老舗が手掛けるストール「marumasu」。“メイド・イン・トーキョー”を掲げ、こだわりのテキスタイルを使ったファクトリーブランド

創業100年を超える老舗が手掛けるストール「marumasu」。“メイド・イン・トーキョー”を掲げ、こだわりのテキスタイルを使ったファクトリーブランド

東京・柴又に100年以上続く染色工場がある。もともと世界のメゾンブランドや国内の有名ブランドの染色を担ってきた工場だが、自社の技術力と社内デザイナーの力により、世界に通用するストールのファクトリーブランドを立ち上げた。「marumasu」というストールブランドだ。
これまでに培ってきた優れた技法と、現代の新しい工業化技術を活かして生み出されるこのストールは、他にはない美しい発色と高いデザイン性を備え、国内では百貨店やミュージアムショップを中心に人気を博している。さらに昨年からパリやロンドン、ベルリンなど世界へ向けて下町からブランド発信をし続けている。
かつてのニットの一大産地だった東京の東エリアも、本格的な染色を行う工場はわずかとなってしまった。しかし、marumasuは、世界市場へ向けたファクトリーブランドづくりを目指し、海外の展示会などへ積極的に参加したことで、いまやグローバルな人気ブランドへと成長した。このmarumasuの成功には、世界が認める唯一無二の技術に加え、海外の展示会に自ら直接出展をし、継続的に海外へ営業を進めた点にある。
このような地道な営業が功を奏し、2015年秋からパリの高級百貨店「ボン・マルシェ」の常設が決まった。100年を越える老舗企業が、新しいマインドで挑戦している点や、素材、デザインのレベルの高さ、欧州にはないしっかりとした独自性を持っている点などが高く評価されたという。
この下町ならではの粘り強さも成功の秘訣だったようだ。

business21

marumasu(丸枡染色株式会社)

“デザインする工場”として、創業1901年の東京の下町柴又で老舗染色工場・丸枡染色が手掛ける日本の上質なテキスタイルと鮮明な色彩を生み出す染色の可能性を追求しているストールブランド。「素材のやわらかさ」「色彩の美しさ」「独創的なデザイン」の3つのこだわりに定評がある。ディレクターの松川和広は、インハウスでデザイン・製造・販売・グラフィックまでトータルで行うチームを組織し、日本だけではなく世界から支持される新しい形のブランドを目指している。
東京都葛飾区柴又4-27-10
marumasu-stole.com


文|五十嵐 洋(Casokdo)

Scroll To Top