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地域力を生み出す仕事のメソッド  デザインの力で地域に新たな魅力・活力を生み出す

地域力を生み出す仕事のメソッド デザインの力で地域に新たな魅力・活力を生み出す

02 6次産業化
40年前から有機農業に取り組む
農業団体の化粧品ブランド

地域の秋祭りのかけ声「やーえーとこー」からネーミングされたコスメブランド「yaetoco」。除草剤・化学肥料を使用せず、できるだけ農薬も使わずに栽培した柑橘の果皮から抽出した精油を使用して作られた化粧水、乳液、エッセンシャルオイルなどがある

地域の秋祭りのかけ声「やーえーとこー」からネーミングされたコスメブランド「yaetoco」。除草剤・化学肥料を使用せず、できるだけ農薬も使わずに栽培した柑橘の果皮から抽出した精油を使用して作られた化粧水、乳液、エッセンシャルオイルなどがある

愛媛の小さな町にある有機農業に取り組む柑橘農家が、数年前よりオーガニックコスメのブランドを展開している。廃棄されてしまう材料を有効活用し、地元のお年寄りに作業を依頼するなど、雇用を生み出す工夫を続ける「無茶々園」が販売するyaetoco(ヤエトコ)というコスメブランドだ。
もともと小さな町なので、自分たちで事業を生み出す継続的な仕事を創出していかないと、町の存続にも関わってくるという背景もあるだろう。だが、この無茶々園という農業団体は、普段は柑橘類の製造販売をしているのだが、地の利を活かしてちりめんなど海産物の加工品を製造したり、穀物類などの生産にも力を入れるなど、地元と一体となって多方面に展開する力を有している。しかし、ことコスメに関しては、全くノウハウやネットワークがないところから6次産業化を果たした。現在は全国のさまざまなショップでこのコスメが販売されるなど、人気を博している。
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その成功のメソッドは“自分たちのブランドを自分たちで育てる”という至極あたり前のことを実践している点にある。他の地域ブランドに目を向けると、助成金などの活用で、外部と連携して事業を進めることも多い。しかし、自分たちに主体性がなく、外部のブランドになってしまっている例もある。yaetocoを運営する無茶々園は、もちろん外部との連携を組んではいるが、販売のための営業は自分たちでしっかり行い、そこからフィードバックされる情報を基に商品開発を進めている。この現場を知っているからこその事業展開が強みだといえる。この様に、きちんと流通先などを考え、しっかりとした事業計画を立てなければ、6次産業化の成功は難しいようだ。

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無茶々園
安心安全な食べ物の生産を通して気持ちよく暮らせる町づくりを目指す生産者の団体。天まで届きそうな石垣の段々畑とその眼前に広がる宇和海、そしてそこで営まれる人々の笑顔あふれる生活。これらを後世に伝えるため、できるだけ環境に負荷をかけない農業・漁業を実践している。
愛媛県西予市明浜町狩浜3-134
www.muchachaen.jp

文|五十嵐 洋(Casokdo)

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