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【ある女性経営者のグローバル視点】古今東西お風呂事情

【ある女性経営者のグローバル視点】古今東西お風呂事情

日本のお風呂に対する意見

13974250_m 日本人からすると不思議に映る世界のお風呂事情ですが、逆に今回ヒアリングした中で、むしろ日本のお風呂習慣のほうが不思議だという声を多々聞くことになり、面白かったです。
以下は日本人と結婚した外国人や、日本に何度か出張で来る外国人の友人の意見です:

・家族が同じお湯を使うのは汚いと感じた。
・寝汗をかくから朝シャワーを浴びるのが普通だと思う。なぜ日本人は夜入ると清潔だと思うのか。
・お湯を変えずに沸かし直して入る、というのが最初は耐えられなかった。
・なぜ男性がゆっくりお風呂に浸かるのか。女性的だ。

いやはや、そういうことになりますか……。

他方で、日本人の長寿の秘訣には日本のお風呂も関係しているのでは、という説から、海外で日本のお風呂を取り入れようという動きもあるようで、「Ofuro」と英語にまでなっていると聞きます。オンラインショップでこの写真のような物が売られているのも見ました。しかしながら長年の習慣がそう簡単に変わるわけはなく、日本的な浴槽が大きなブームになっているとは言えないようです。家族一人一人がそれぞれシャワーを浴びるのではなく、家族風呂、銭湯、温泉でお湯をシェアするのは、とても良い文化だと思うので、ぜひ世界に紹介したいと思ってしまいますが、よけいなお節介なのでしょうか。

日本の昔のお風呂事情

ではいつから日本人はお湯に浸かるのが普通になったのか、ということが知りたくなり、昔のことを調べてみました。日本では仏教が「沐浴の功徳を説き、汚れを洗うことは仏に仕える者の大切な仕事」との教えを広め、寺院が浴堂を作り庶民に「施浴」を与えたのが発端と言われます。仏教に帰依した光明皇后は、1000人の庶民の垢を落としたとありますから、仏教の普及と衛生面への配慮が最大の目的であったものと思われます。時代が下り、鎌倉、室町でも幕府や寺院の「功徳風呂」、富裕者の「ふるまい風呂」など庶民に与えられる施しであったお風呂は、小規模ながら全国で見られたようです。さらに、江戸に時代が変わる直前に初めての銭湯ができ、17世紀初頭には町内に一つは銭湯があるという状況にまで一気に拡大したようです。日本も戦後長らく、家庭にお風呂がなく銭湯に行く人が大半を占める時代がありました。


竹内 明日香(たけうち・あすか)
日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)にて国際営業や審査等に従事後、2007年に独立し、海外向けに日系企業の情報提供を開始。2009年にアルバ・パートナーズを設立し、国内企業の海外事業支援と情報発信支援(プレゼンサポート等)を提供。東京大学法学部卒業。日本証券アナリスト協会検定会員。

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