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県庁経験+定番アイテム=固定客も新規客も訪れる「敷居の低い」喫茶店

その手があったか!脱サラ起業家たちにマッチ&ニッチ商売論

県庁経験+定番アイテム=固定客も新規客も訪れる「敷居の低い」喫茶店

 岐阜県庁を辞めて、喫茶店経営者になった男性がいる。定年退職後の「余生」ではない。働く時間が良くも悪くもたっぷり残っている30代半ばで初の開業をした町野洋亮さん(38歳)だ。
 彼が経営する敷島珈琲店のホームページを開いてみると、意外なほど明るくて親しみやすいデザインと内容。「オシャレなカフェ」でもなく、「頑固な喫茶店」でもない。あえて言えば、入りやすさが伝わってくる。
 東海道線岐阜駅から徒歩20分の街中にある店舗を訪れても、その印象は変わらない。濃い茶色と白色を基調とし、緑色のメニューブックがアクセントになっている店内。余計なものがなく、洗練された空間とも言える。それなのに入りやすいのは、生真面目なのにどこか愛嬌のある町野さんの人柄がにじみ出ているのだろう。真剣に働いてきた元公務員だけが醸し出せる独特の安心感である。
「喫茶文化が息づく岐阜や愛知では、喫茶店は井戸端会議の場所でもあります。地域のコミュニティで果たす役割は大きい。深夜営業をするオシャレなカフェを作る選択肢もあったのですが、敷居をなるべく下げたいのでモーニングセットも提供する喫茶店にしました」
 起業をする際に「地域コミュニティで果たす役割」などを本気で考える人は多くない。元県庁マンならではの発想だと感じる。
 町野さんの公共精神は店の施策にも現れている。サークル活動のための「地域開放日」(毎週火曜日)を設けたり、アマチュアの写真展や絵画展の利用を呼び掛けたり。刃物の町として知られる関市で造られた爪切り、西美濃地方で採れたはちみつなど、岐阜県の産品を中心にセレクトして販売するコーナーもある。
「2歳から90歳まで、幅広い年齢層の方が来てくれます。リピーターも多いですよ」

レトロな椅子が特徴の店内。壁面を使って写真展を随時開催中

レトロな椅子が特徴の店内。壁面を使って写真展を随時開催中

敷島珈琲店セレクトの物販コーナー。爪切りや蜂蜜など、岐阜県内で作られた商品が中心

敷島珈琲店セレクトの物販コーナー。爪切りや蜂蜜など、岐阜県内で作られた商品が中心


敷島珈琲店

0223

岐阜県敷島町3-13

営業時間:平日7:00am-9:00pm/土日祝7:00am-5:00pm

定休日:火曜日(祝の場合は翌平日)

TEL:058-216-0557

http://www.shikishimacoffee.com/

 

文|大宮冬洋

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