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志+海外経験+営業能力= 日本のエコ商品や技術を国内外に発信・販売

志+海外経験+営業能力= 日本のエコ商品や技術を国内外に発信・販売

 ようやくエコトワザの事業に集中できるようになったとはいえ、最初から順調だったわけではない。日本の優れた環境技術を海外企業向けに輸出するべくメーカーを回った。しかし、手ごたえはまったくなかった。
「BtoBのビジネスでは私の強みを生かせなかったのだと思います。大きな設備の輸出となると物流も難しいですし……。お金稼ぎのために、エコマーケティング調査やCSR研修を請け負うなど、廉価版の環境コンサルみたいなことをやっていました。友だちから『いま、何しているの?』と聞かれるのが辛くて、人に会わなかった時期もあります。当時住んでいたシェアハウスに置いてあった漫画を全巻読破したりしていました(笑)」
 突破口になったのは、BtoBではなくBtoCのビジネスに転換したことだった。日本メーカーの商品や技術を海外の個人に紹介してネットで販売するのだ。自らも使えるエコ商品を見つけて、丁寧に説明するところに大塚さんの強みはあった。
「例えば、この南部鉄器。フッ素加工などをせず、表面を焼くことで防サビ加工をしています。大事に使えば100年使えるし、鉄製なのでリサイクルも可能です。蓄熱性に優れているので調理時間も短くなり、省エネにもなりますよ」
生き生きとした表情で語る大塚さん。個人向けの商品に絞り込んだところが軌道に乗る転換点だったのだ。東日本大震災以降は国内の個人からも引き合いが多くなり、現在は国内向けの販売量のほうが多くなっている。
「2012年までは手作りの雑誌も発行していました。今は、ニューズレター入りの定期便『TOMORROW BOX』に代わっています。毎月のテーマに沿って厳選した日用雑貨や食品、ボディケアグッズなどを届ける事業です。昨年7月から始めて、現在の会員は50人です。やっていて思うのは、『小売りもメディア』だということ。環境のために何かしたいけれど忙しすぎるという方に、エコトワザは驚きと発見を届けられます」


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大塚 玲奈(おおつか れいな)

1980年生まれ。10歳まで米国ニューヨーク州で育つ。一橋大学卒(在学中に米国カリフォルニア大学バークレー校に交換留学)。リクルートで住宅情報事業部にて営業や事業企画などを経験し、2006年株式会社エコトワザを設立。

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