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志+海外経験+営業能力= 日本のエコ商品や技術を国内外に発信・販売

志+海外経験+営業能力= 日本のエコ商品や技術を国内外に発信・販売

 大学を卒業した大塚さんは、営業力の高さで知られるリクルートに入社。就職活動のときから上司や人事部に「3年で辞めて起業したい」と伝えていた。それでも入れるのだから懐の深い会社である。
 大塚さんの配属先は雑誌『住宅情報』(現『SUUMO』)を扱う事業部。広告営業では新人賞を獲得し、新しいプロジェクトの計画を練る事業企画の経験もすることができた。
「結果を出すことができたし、優秀な同僚に恵まれて仕事は面白かったです。上司にはお昼に連れて行ってもらったついでに起業の相談もしました。事業を大きな視点で考える参考になったと思います」
 大塚さんが会社を辞めるのは2007年。会社設立はその前年であり、「二足のわらじ」を履いていたことになる。「バイトは禁止だが経営陣に入るのは暗黙の了解でOK」というリクルートのおおらかな社風に許された形だ。
 しかし、大塚さんは、会社を辞める前に起業したことを後悔している。どっちつかずに終わってしまう危険性が高まるからだ。
「最初の1年間しか受けられない創業支援金もあります。創業後の1年はとても大事な期間なんです。私たちは土日のみでイベントなどをやっていましたが、実質的には何もしなかった。会社勤めをしたままでは大っぴらには活動できず、時間を無駄にしてしまいました……。何事も形から入らないことが大切ですね」
 ここは意見の分かれるところだろう。まずは「週末起業」でビジネスとして成り立つかを試すという慎重派にも一理ある。一方で、「サラリーマン気質の一族出身」だと明かす大塚さんの場合はきっぱりと退路を断つことが必要だったのだ。
 大塚さんが会社を離れることを決意したのは、地球温暖化問題を鋭く指摘して話題を集めたアメリカ映画『不都合な真実』を観た週末の夜だった。うなずきながらスクリーンに向き合う観客を目の当たりにして、「世界が動き始めている」と実感。週明けに上司に退職の意向を伝えた。


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大塚 玲奈(おおつか れいな)

1980年生まれ。10歳まで米国ニューヨーク州で育つ。一橋大学卒(在学中に米国カリフォルニア大学バークレー校に交換留学)。リクルートで住宅情報事業部にて営業や事業企画などを経験し、2006年株式会社エコトワザを設立。

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