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【イマドキ女子の恋するマーケティング論】Vol.9「ギブ・アンド・テイク」~男たるものイマドキ何倍返し!?~

日本男子必見!?!?

【イマドキ女子の恋するマーケティング論】Vol.9「ギブ・アンド・テイク」~男たるものイマドキ何倍返し!?~

エビでタイを釣る、の巻

 彼が言う「3倍返し」とは、バレンタインデーにチョコレート(贈り物)をもらった男性は、その価格の3倍程度の価値のあるものを女性にお返ししなければならないという、かのホワイトデー(のわりにブラックな)ルールのこと。
 そもそも、バレンタインデー発祥の地であるヨーロッパに、ホワイトデーなる習慣は存在しない。1978年、バレンタインデーのお返しの風潮が日本の若い世代のあいだに生まれ、これを受け「全国飴菓子工業協同
組合」が、3月14日を「ホワイトデーはキャンディーを贈る日」と命名し、バレンタインデーのアンサーデーを考案したことが始まりと言われている(ほかにも、1977年に福岡の菓子屋「石丸萬盛堂」が白いマシュマロを販売し、3月14日を「マシュマロデー」と呼んだことがきっかけという説も)。つまり、ホワイトデーは「贈り物には必ずお返しをする」という日本人らしい、強い義理人情を表した風習と言えるイベントなのである。
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 さて、この「3倍返しルール」を厳密に守るとなれば、バレンタインデーにもらった贈り物の額が大きくなるにつれ、男性の発(冷)汗作用も倍進することになろう。例えば、100円のものをもらえば300円分返せばいいが、5万円相当のものをもらったら15万円相当のものを返さなければならないハメに……日本男子は大変ですな。
「3倍返しって、いったい誰が決めたんだーっ!?」と、普段は春海のごとき穏やかなケンちゃんが声を荒げるのも無理はない。大方の男性はこのルールに不満を感じることだろう(最初に思いついた野郎は放課後、校舎の裏まで出てこいや~的心情か)。しかし、このルールの誕生秘話は闇の中……割り切れない奇数をおめでたい数と捉える日本独自の概念に基づく、はたまた、ホワイトデー発足前の1972年に展開された某ジュエリーメーカーの「婚約指輪は給料の3か月分」キャンペーンに由来するなど諸説あるのだが。
 とはいえ、この「3倍返しルール」に無論、法的拘束力などなく、守らなくても罪に問われることはない。ただ……「お返しは男の心意気の見せどころってだけ(By 女子友S)」(この「だけ」がなんとも恐ろしや)。
「だったら、見習うべきはオレの父さんだな。バレンタインデーに母さんから板チョコを1枚もらって、ホワイトデーにはきっちり3枚で返してた。しかも銘柄まで一緒!忠実すぎる3倍返し、マヂうける~(笑)だけど、親の若い頃からこのルールがあるのなら、男女平等がモットーの現代では、倍数『3』の数字がもっとマイルドになっててもいいんじゃないかい?」
そんなケンちゃんの発言に、倍返し受取人であるはずの女子たちも不思議と納得。それでは、「倍返し」のイマドキ相場とは、果たして――。


文|松永理佐

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