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【ある女性経営者のグローバル視点】「リーマン・ショック」って何? 「PER」って何?

【ある女性経営者のグローバル視点】「リーマン・ショック」って何? 「PER」って何?

昨年一年間はありがとうございました。本年も気持ちを新たによろしくお願いいたします。
さて、昨年は日本の景気回復が本格的となり、弊社では、それまでの、日本から海外に進出するお客様のお手伝いが多かった数年間に取って代わり、日本市場への投資や進出を考える投資家や事業会社からのお仕事が増えました。これまでの「イン・アウト」に代わり、まさに「アウト・イン」、すなわち「海外から日本へ」というお金の流れの増加を感じた一年でした。

買い越した外国人投資家

財務省が毎週発表している「対外・対内証券売買状況」をグラフにまとめると、過去8年間の外国人投資家の買い越し額は下表の通りで、いかに2013年は、日本株買いが盛んであったかが、一目でお分かりいただけるかと思います。一週間で1兆円単位の買い越しも数回記録するなど、「リーマン・ショック」以降なかなか継続的な買いが入らなかった日本株にとっては、明るい年となりました。株価収益率(「PER」)もまだ米国比では低い水準にあることから、先物も買われており、日本に対する期待感は今年に入ってもまだ継続していると言えましょう。(⇒上で下線を引いた二つの単語については後ほど触れましょう。)
弊社では創業以来、日本企業への投資を考えている外国人投資家に対して、企業のリサーチ業務をお手伝いしてまいりましたが、元々手がけていたこのお仕事の依頼が、また増えてきたのは嬉しいことでした。

最近の投資家の傾向

昨年からの日本株買いの特徴について、私が実際にお仕事をした、あるいは問い合わせを受けた外国人投資家のお客様たちを通じた肌感覚では、下記3点が挙げられるかと思います。

①先進国とりわけ米国への資金集中

米国の金融緩和継続の影響もあり、米国の大手投資家に資金が集中しつつあること。特に以前は日本株の投資家と言うと、ロンドンやエディンバラのファンドも多かったのですが、欧州の景気の影響からか、米国の投資会社の存在感がますます高まった一年だったように感じました。

②担い手の多様化

新興国のファンドからのお金の流れは以前より縮小したものの、欧米のファンドの担当者として中国系、インド系などのアジア人、中東や南米の出身者、そして女性が増えたことなどなど、投資の担い手が多様化してきたことです。

③運用担当者の世代交代

過去の日本株買い優勢期(2006年~2007年)に活躍したファンドが復活し、以前日本株投資をしていたようなファンドが戻ってきている例も多いものの、ファンドマネジャー(運用担当者)が世代交代してきていること。まだ20代で今回初めて日本に来た、というような担当者にも多くお目にかかりました。
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竹内 明日香竹内 明日香(たけうち・あすか)

日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)にて国際営業や審査等に従事後、2007年に独立し、海外向けに日系企業の情報提供を開始。2009年にアルバ・パートナーズを設立し、国内企業の海外事業支援と情報発信支援(プレゼンサポート等)を提供。東京大学法学部卒業。日本証券アナリスト協会検定会員

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