ホーム / Business / 経済 / 沖縄魅力化事業、開幕。
沖縄魅力化事業、開幕。

めんそ~れ~野球ファン

沖縄魅力化事業、開幕。

全国の野球ファンの皆様、プロ野球シーズン2014の幕明けです!「開幕戦にはまだ少し気が早いのでは」と思われた方、選手にとってのベースボールイヤーはトレーニング期間からスタートするのであります。プロ野球春季キャンプの実施を来月に控え、毎年多くの球団を迎える〝スポーツキャンプのメッカ〟沖縄県で今年から新たにエンターテインメント×スポーツ事業が始動する。その名も「沖縄ベースボールEXPO2014」。心躍る、野球の博覧会の全貌をいち早くキャッチ!

 日本ハムファイターズ(現・北海道日本ハムファイターズ)投手陣が初キャンプを実施してから35年、2013年には過去最多タイと並ぶ15球団(国内9球団、韓国6球団)を迎えるなど、プロ野球キャンプ誘致(開催)で国内随一の数を誇る沖縄県。野球のみならず、さまざまなスポーツ種目においてもキャンプ地に選ばれる機会が多い同県では、従来の沖縄観光に新たな付加価値を加えた魅力あふれる観光を推進すべく、スポーツ・ツーリズム事業に力を注いでいる。
 スポーツという強力な観光誘客アイコンの中でも、とりわけ日本国民に親しみ深い野球を通し、「スポーツアイランド沖縄」のブランディングを図ることを目的に生まれたものが、今回の「沖縄ベースボールEXPO2014(※以下適宜、EXPO)」。
 そんな本事業のコミュニケーションコンセプトは「EXPO(博覧会)」。これは、キャンプ期間中の沖縄県に野球をテーマとしたコンテンツが集い、ひとつの祭り会場となるような事業展開をイメージし設定されたもので、本年から継続的に、県全体での一体感ある取り組みを実施する予定だ。
 EXPOでは、各地のキャンプ情報やWBC日本代表の侍ジャパンに関する特別展示など、野球の旬なニュースが盛りだくさんの情報発信拠点「メインベース」と、各球団キャンプ地には各球場のタイムリーな情報が集まる「サテライトベース」を設置。また、EXPOを楽しむ必須ツールとして「プレミアムパス」を導入するとともに、各球団やメーカーとのタイアップ企画など、野球ファンにはたまらないスペシャルコンテンツを開発し、プレミアムパスのポイントを使って楽しめる仕組みや、提示するだけでさまざまな特典を得られる仕掛けなど、野球ファンのキャンプ見学および沖縄旅行を楽しく快適にするためのツールが揃う。また、プレミアムパスの収益は各球団や各キャンプ地をサポートする受入協力会に分配されるといった新たな収益事業を構築し、EXPOを通して地域の経済効果もともに高めていくシステム作りが成されている。

本意回帰

「沖縄ベースボールEXPO2014」を沖縄県から受託される形で企画・運営するのはJTB沖縄。事業化までの歩みについて、同社営業開発課 事業開発グループ リーダーの片瀬泰介氏に伺った。
「沖縄県では1979年からプロ野球キャンプを実施しています。しかし、期間中のコストに見合う観光誘客ができているかといえば、実はまだまだという状況にあるのです」

※資料:りゅうぎん総合研究所(2013年6月公表) キャンプ参加人数資料:平成24年度スポーツコンベンション開催実績調査( 発行:沖縄県スポーツコンベンション振興協議会)

※資料:りゅうぎん総合研究所(2013年6月公表) キャンプ参加人数資料:平成24年度スポーツコンベンション開催実績調査( 発行:沖縄県スポーツコンベンション振興協議会)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 昨年のキャンプ期間中の観客数は約29万3,000人、そのうち県外からの観客数は約4万3,000人なのだが(図2)……この4万という数字をあなたはどう捉えるだろうか。
「この数字は決して多いとは言えないと思います。例えば、人気歌手が1人で2デイコンサートを開けば、それだけで2万5,000人の来場者は見込めるわけです。一方の沖縄キャンプは、1カ月間にわたり、莫大なお金と労力をかけている割に4万人。人気歌手が2デイコンサートを2回行うほうがよほど効率的に集客効果を得られると思いませんか(笑)」
 こうした現状に片瀬氏は、沖縄県がプロ野球キャンプを実施する意義について改めて見つめ直したという。
「沖縄県の各地域には協力会(基本的には市町村の行政、商工会、観光協会の3つの組織が連携し、その下に各飲食店や事業者がつく形で成り立つ)と呼ばれる組織があります。地域の協力者がキャンプ誘致を競うその理由は、プロ野球キャンプが自分たちの地域で行われていることでプロモーション効果を得て、観光誘客を促すためにほかなりません。しかし実際のところ県外からの観客数は4万人。地域が一体となって、プロ野球キャンプの受入協力をすることは、もちろん経済効果だけが目的ではありません。しかし、負担を負う地域の協力会の会員をはじめ、ボランティアの方々によって、より直接的なメリット(ベネフィット)が求められていることも確かです。今回、EXPOという企画を起ち上げた理由もそこにあります。
 同社が沖縄県の公募事業で本企画を構想したのは昨年4月のこと。その後7月末に県からの採択を受け、わずか半年余りで大規模なEXPOを開催するに至る。このスムーズな事業展開には何か秘策があったのだろうか。
「特にありません(笑)。強いて言うなら、事前にいろいろな準備をしていたことと、事業意図がはっきり見えていたことが大きいかもしれません」
 それでは、そのEXPO眼を開かせたものとは何か。


Check!
「沖縄ベースボールEXPO2014」公式サイト

expo_web

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

www.okinawabaseball.com

 

文|松永理佐(編集部)

Scroll To Top