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【ある女性経営者のグローバル視点】日本の女子は夢見る乙女なのか

【ある女性経営者のグローバル視点】日本の女子は夢見る乙女なのか

海外の企業と仕事をしていると、経営者や責任あるポジションに女性が出てくることがよくあります。90年代半ば、駆け出しの銀行員として東南アジアの国々に出張していた頃すでに、女性役員や法律家が男性担当者を従えて交渉していて「ふゎーかっこいい」と思ったものでした。最近も中国人女性の経営者と話していて「いつから社長になりたかった」と聞いたところ、子供の頃からずっと、という答えが返ってきてハッとしました。

「将来なりたいものはなーに?」


最近、女の子に将来の夢を聞くとパティシエやケーキ屋さん、という声がよく聞かれます。気になって第一生命が1989年以来、毎年子供たちに実施している『大人になったらなりたいもの』ランキングを覗いてみました。
このランキングを見て気付いたポイントを整理してみます。
(1)女子は「ケーキ屋さん、パン屋さん、パティシエ」というくくりが97年以来トップを独走。これに続くものとして、「お花屋さん」「学校の先生(習い事の先生)」「飼育係・ペット屋さん・調教師」「デザイナー」「歌手・タレント」などが一貫して上位を占めます。

(2)さらに女子では「看護師」というのも人気職種。「お医者さん」がランクインすることが多いものの、一貫して「お医者さん」が「看護師」を上回ることはありません。
(3)女子の上位ランキングにはスポーツ関連は見当たりません(男子はこれに対して「野球選手」か「サッカー選手」が必ず上位1位か2位)。オフィスワーカーの類いも出て来ません。

海外の子供たちの夢

これに対して、ベネッセ教育総合研究所が2006~2007年に行った『国際6都市調査報告書』を見ると、ソウル、北京、ロンドン、ワシントンDCではいずれも「法律家」が女子人気職種のトップ10に入ること、ソウルではその他に「語学関係・国際関係」「議会議員」が、北京では「研究者大学教員」「会社社長」「サラリーマン」などがランクインします。ロンドン、ワシントンDCでは女子のトップはいずれも「医師」です。
欧米でも古い時代には、「女性はタイピスト」というステレオタイプな職業観があったといいますから、戦争で銃後を守るなどしながら、女性が徐々に自分たちの地位を切り拓いていったのでしょう。韓国、中国では「威信」ある職種が男女ともに上位に食い込んできます。韓国や中国は、親から勉強しろ、威信あるポジションにつけ、と繰り返し説かれてきた結果ともいえ、厳しい環境下に置かれた結果であるのかもしれません。あるいは、いずれの国でも日本の子供たちより金銭感覚が発達しているのかもしれません。いずれにせよ、自分自身、各国の成人女性と接して、彼女たちのキャリアに対する情熱を目にするにつけ、納得のいくアンケート結果のように感じます。


竹内 明日香竹内 明日香(たけうち・あすか)

日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)にて国際営業や審査等に従事後、2007年に独立し、海外向けに日系企業の情報提供を開始。2009年にアルバ・パートナーズを設立し、国内企業の海外事業支援と情報発信支援(プレゼンサポート等)を提供。東京大学法学部卒業。日本証券アナリスト協会検定会員

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