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【イマドキ女子の恋するマーケティング論】Vol.6「SPEC女子の恋愛成術を斬る」

【イマドキ女子の恋するマーケティング論】Vol.6「SPEC女子の恋愛成術を斬る」

「あと、3カ月」―― 彼女は迫られていた。「やばいやばい。そろそろ本気で“ 準備”しないと、クリぼっち(=クリスマスにひとりぼっちで過ごすこと)になっちゃうよぉ~」と、焦りをみせるCちゃん。最近、なかなか素敵な恋に巡り合えずに悩んでいるらしい。「みんなどうやって彼氏を見つけてるの?」という彼女の切なる問いかけに、ほか女子3人の意見はズバリ一致、「SPEC」!!

*Case1.SPEC女子Sちゃん* 「〝リア注〟で確実に愛を掴むべし」

まず、おさらいしておこう。そもそも「SPEC(スペック)」とは、工業製品の仕様・性能を表す言葉である。しかし、今ドキ女子たちは本ワードをメンズ評価に使用する。ここでは彼女たちを“SPEC女子”と命名したい。
「それって学歴とか仕事ってこと?」というCちゃんに対し、SPEC女子・Sちゃんは「その考えは古すぎ。もちろんそれを重視する人もいるけど、SPEC評価で見るべきは、いうなれば彼の潜在能力みたいなもの。例えば、頼りがいがあるとか、一緒にいて心地いいとかね。性格的相性こそ重要なの」とその評価法を諭す。
確かに近年の調査においても、女性が男性に求める“譲れない”条件の上位には「信頼できる」「価値観が近い」「安心できる」「一緒にいてラク」といった、内面的要素が挙がる(図1)。

 こと結婚を見据えた際には、その後の結婚生活で不安を抱えたくないという思いの現れと、結婚前の生活とのギャップを少なくしたいという意向が垣間見える。
また本調査で興味深いのは、「三高」と言われたかつての結婚三大条件「年収が高い」「身長が高い」「学歴が高い」は、いずれも今や重要視されていないという点だ。かつてはモテモテだったであろう「大企業に勤めている」も、52項中50位という悲しき低ランク……。大企業勤務であることが必ずしも安定要素ではなくなってきているという見方も、現代の社会情勢を反映している。
これには、女性の積極的な社会参加も影響していることだろう。ニッセイ基礎研究所のデータによれば、2012年までの10年間に25~29歳の女性労働力は10パーセントも増加している(図2)。
 男性顔負けのキャリアをもち、バリバリ働く女性も多くなった現代では、収入面でも女性の自立は目立つ。そのため、男性に求めるものが「安・信・楽・近」という、メンタル的相性へとシフトしたのではないだろうか。
「でも、ドキドキだって必要でしょ?」と、乙女モードでさらに食い下がるCちゃんにSちゃんは「まだそんなことを……。どうせ、ときめきは時間とともに薄れていくもん。だったら一緒にいていかにラクかの方が大事じゃない?」と恋愛現実論で返す。これにはその他のSPEC女子たちも納得のご様子。彼女たちはあま~い恋よりも、リアル注視で確実に幸せを掴んでいるようだ。

文|松永理佐(編集部)

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