エレガントに広がるのどかな風景
「ニューヨークで美味しいものを探し求めることは、私の人生の一部です」と後藤氏。そして、「いったんここだ!と気に入れば、頻繁に通います。キッチンで働く人たちと友達になってしまうくらい」。
1990年代後半、後藤氏はグリニッチ・ヴィレッジにある小さなフレンチビストロ「LeZoo」の常連だった。当時、そこでエグゼクティブシェフを務めていたのがジョージ・メンデス氏。10年来の付き合いを経て、彼がフラットアイアン地区に自身のレストランをオープンさせるにあたり、店舗設計を後藤氏に依頼する。
メンデス氏のプロジェクト名は「ALDEA」。ポルトガル語でvillageを意味する。彼の料理は、素材の新鮮さや旬という季節感をベースに据えつつ、モダンなアプローチに挑むことで、古くから受け継がれてきた伝統の味と、現代風に洗練された味との絶妙なバランスを創り上げている。彼女は彼のヴィジョンを、イベリア半島の海沿いに広がるのどかな風景を彷彿とさせつつ、モダンでエレガントなデザインの中に見事に表現した。
「料理と空間はシームレス。そこに会話があるような雰囲気を大切にしたいと思ったのです」。





















