男性的な商品のイメージが強いクルマ。そんな中でトヨタが女性マーケティングに施策を打ってきた。
text: 竹井雅美(編集部)

プロジェクトチーム「FF(Future&Female)ファクトリー」の中心となった女性社員たち

女性の視点で未来を生み出す

 トヨタ自動車は女性の視点で提案するショールーム「ギフトドライブ ギャラリー」を、ミッドランドスクエア(愛知県名古屋市)に期間限定で開設している。
 ギャラリーは、2008年1月、トヨタ初の女性だけで発足したプロジェクトチーム「トヨタFFファクトリー」が企画。クルマの利用を促進する提案や女性マーケットを意識した展示を行っている。
 トヨタFFファクトリーは「女性の視点でクルマの未来を生み出す」ことを目指し、国内営業、技術、デザインなど多岐にわたる部署から集められた14名の研究開発メンバー、社内100人と販売店・一般から選ばれた合計約300人のモニターメンバーで構成されている。立ち上げから約2年、メンバーが行ってきた活動のお披露目となったのがこのショールームだ。

提案型のショールーム

 「大切な人にドライブを贈ろう」をコンセプトに、スポーツタイプの車や小型車など新型5台を、車種の特徴に合わせた選りすぐりのドライブプランやその展示車に合わせた椅子やグッズによるディスプレイとともに紹介している。
 ドライブプランはモニターの生の声などをベースに"気になる彼女にドキドキするドライブ""デザインにこだわる彼に贈るアートに浸るドライブ""家族でクリスマスを楽しむドライブ"など、すぐに出かけられる24種類のプランが提案されている。自分好みのドライブマップを作成できるコーナー、ドライブをさらに盛り上げるアイデアが書かれたカードの設置、展示車のナビゲーションでは実際のドライブプランを撮影した映像が映し出されるなど、これまでにない提案型のショールームとなっている。
 また、インテリアグッズによるディスプレイはショールーム全体を華やかに演出。シンプルで殺風景な印象のあったショールームのイメージを変えてミッドランドスクエアに来る買い物客や、クルマに興味を持たない女性にもアピールしている。

高級新型ハイブリッド車「SAI」で行くドライブは「最近ゆっくり話せていない娘に、家族でクリスマスを楽しむドライブを贈ろう」をイメージしたプラン。岐阜県のイルミネーションと夜景を楽しむコースになっている。

トヨタFFファクトリーチームリーダー 三枝亜紀子氏

 クルマの購入は男性が主導権を握ることが多い。しかし、今、女性のクルマ購入にかかわる決定権は強くなってきているようだ。
 チームリーダーを務める同社の国内業務部中長期計画室推進グループの三枝亜紀子さんは「この展示場でお客様の生の声を拾い反映させ、販売店に来ていただけるようにしたい」と話す。トヨタFFファクトリーの挑戦は始まったばかりである。
 展示期間は12月27日まで。

<ショールーム data>
トヨタ自動車ショールーム
愛知県名古屋市中村区名駅4-7-1
ミッドランドスクエア内2F
TEL: 0561-63-5151
OPEN: 11:00~20:00