さて、彼女が描くこれからの日本の「衣」とは。
「バーニーズかアルマーニかユニクロか。昔はそれが大事だったけど、今はそこが淘汰される時期にあると思います。気に入ったものを着る、自分が納得して買うという行為が今はとても大事なのです。だからブランドでもないし、プライスでもない。今後は自分がどう生きていくかというところに『衣』が入ってくると思います。
もうひとつは、ファッションも原点に戻るべきだと思う。モノづくりの大切さ、丁寧に作るということに帰るべきだと思います。セレクトショップをやってきた私がこんなこと言うのはごめんなさいと皆に言うのですが、今やセレクトショップに行かなくても個人が自分の目で選べる時代になったと思うのです。バーニーズテイストを持ったものを置き、そこに来たお客様がバーニーズという安心感の下で買うというのは、言い換えれば他人がセレクトしたものを受け入れるということ。でも今は、今日は自分がこう着たいと、自分で自分を見つけられる人が増えています。そうなった時に、本当に良いシャツってどこが作ってくれるのだろうとか、本当に素敵なコートってどこで買えばいいの? といった購買行動に変わってくるのではないでしょうか。だから今、2011年に向けて携わっているプロジェクト(※三井不動産による銀座のコマツビル跡地でのテナントビル建造)では、本物のある専門店街を作りたいと考えています」。





















